裏拍から表拍へ
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【ベテラン初級者様】位になると
練習曲を間違えないで吹けただけでは
○ がもらえ無いことあると思います。
先生からの要求が増えるのですよね。
もっと歌って。
もっと美しく歌って。
もっとたっぷり歌って。
丁寧に吹いているつもりだし感情を入れて吹くと言われてもどうすればいいのだ?
と思われた時にお試しいただけたらな♪
という方法があります。
たとえば
ガリボルディの練習曲 Op132 No11番
Allegro のdmollです。
始めは軽快で運指も細かいです。
途中から一転のびやかで
ゆったりとしたメロディーになります。
更にゆったりなのに軽快な部分もでてきます。
Allegroなので
レッスンまでに早く吹けるようにと
頑張ったのに、レッスンでは
「ゆっくりな部分をもっと歌って」と
言われて○ にならない。
がっかり、なんてことがあるかと思います。
軽快な音形からゆったりになっても
軽快さをもって勘定してしまいがちです。
本当は軽快な部分でも
滑らかに吹く必要があるのですが
早いテンポだと目立たないのですよね。
速いテンポの時に頑張っちゃってると
頑張った数え方になっちゃうと思います。
ゆっくりなメロディになった時にも
数え方に影響がでて
ひょこひょこと数えているように
聞こえちゃうのです。
そこでなのですが、
ひょこひょこ数えるな!
とご自分に命令したくなるかと思いますが、
これば難しいです。
その代わりに
裏拍から表拍へ
(やっとでてきた)
を試して頂きたいのです。
たとえば例に出した
ガリボルディの練習曲 Op132 No11番
Allegro のdmoll
真ん中あたり25小節目
ラソラ ♯ファ
と吹くところでは、まず
ラ ♯ファ
をつなげて滑らかにふいてみます。
その後で
まとめて吹く時は、
ラソラ ♯ファ
赤字の音の接続を大切にやや強調するように吹きます。
意識していないと
この赤字の ラ が衰退して聞こえる吹き方をしてしまいます。
その次の
28小節目から29小節目の
ソラシ♯ド ♮シラ♯ソラ
もやっぱり
赤字の音の接続を大切にやや強調するように吹きます。
意識していないと
この赤字の ♯ド が衰退して聞こえる吹き方をしてしまいます。
その次の レミ♯ファも同じです。
その次の 30小節31
シ♯ドも同じです。
特に この シ は付点でなので
特に衰退しやすいです。
ここで?はて?
裏拍なのに
衰退してはダメ?
強く吹くってこと?
と思われましたか?
4拍子は
1拍(強)2拍(弱)3拍(中)4拍(弱弱)
こんな風に演奏してたんですけど・・・・。
と思われて混乱してしまったらごめんなさい。
確かにそうですよね。
それではこんなプランはどうでしょうか。
(弱)や(弱弱)は衰退ではなく。
先へ進むための力。というのは。
(例えていいものかちょっと迷いましたが。。。)
跳び箱の踏み板は沈むけれども止まらない
沈む=先へ進むための力。
止まる=衰退
という解釈はどうでしょうか。
そのように意識すると、
数えながら先へ先へ進みます。
ちょっと数える感覚が
今までより難しく感じる方も
いらっしゃるかもしれません。
しかし、
今までと違うと言うことは、
今までと違う演奏ができます。
今までの演奏に変化がほしい!
是非お試しくださいませ。
ではまた