かすみのフルートレッスンのブログ

埼玉県川越市かすみ野のフルート教室です。

演奏者吹きをしよう

川越市かすみ野のフルート教室
「かすみのフルートレッスン」のこうちゆきこです。
 
♪フルートベテラン初級者さんの初級脱出作戦♪
【ベテラン初級者様】向けの
             ブログです。
【ベテラン初級者様】とは
        何か? については
以下をご確認ください。
https://kasuminoflute.hatenablog.com/about
 
今日のご提案は、

「練習生吹きを卒業しよう」

そして、

「演奏者吹きをしよう」 

です。

ここで定義した、

演奏者吹き]とは

小さなモチーフまでか、あるいは

4、 8、16小節のフレーズの中で、

仕上がりを意識した演奏の仕方。です。

 

うーん。伝わるかな。

もっと言っちゃう。

 

抑揚があって、

  強弱があって、

 アーティキュレーション

 正確に吹く事での

  表情が表れる。

    を目指す演奏の仕方。です。

 

[練習生吹き]とは

どういう状態かというと、

 新しい曲の譜読の吹き方で

 よく見られる吹き方です。

 

特徴は

【1】音符のドレミだけを追っているように聞こえる

【2】アーティキュレーションは無視しているように聞こえる。

【3】強弱・抑揚を無視しているように聞こえる。

 

【ベテラン初級者様】なら、

ピン と来る方と

だってしょうがないじゃん。

譜読みといえば、

まだ、曲の感じがつかめないので

そうなっちゃうでしょう。?

 

と思われるでしょうか。

 

それって

 それって

 レッスンでは

こんな感じを想定してますか?

 

パターンA

フルートレッスン1週目

 知らない曲なので止まりながら吹く。

フルートレッスン2週目

 曲になれる。止まらない。

フルートレッスン3週目

 強弱がついて。曲が仕上がる。

 

だけど。だけど

実際はパターンBのように

なっていませんか。

 

パターンB

フルートレッスン1週目

 知らない曲なので止まりながら吹く。

フルートレッスン2週目

 曲になれる。でも止まる。

フルートレッスン3週目以降

 演奏に勢いがついてくる。

 勢いが止まると演奏がつまづく。

 強弱つけてと言われて、

 強弱に気をとられると

 勢いが止まるのでと演奏がつまづく。

→結果 

4週目以降に

 もっと勢いよく吹けるようにしてから

 強弱つけたいと感じる。

 

結局、勢いよくふけるようになって

○にしてもらったけど、

よくわからない曲だったな。

と思うことないでしょうか。

 

【ベテラン初級者様】は、

これのどこがいけないのか?

と思われるかたもいるかもしれません。

 

しかし。そうそう!。

それが私の課題なのよ

という

【ベテラン初級者様】

この後もご覧くださいませ。

 

 

フルート演奏は演奏者の都合で

メロディーやモチーフが途切れたり

たどたどしくなったり

することがあります。

 

指が回りにくい箇所が大変だから、

 強弱や、抑揚はその後、

 と思っていても、実際には、

 その後というは来ないことが多いです。

 

吹けるようになったと思っても、

周りからは、

なんだか勢いよく吹いたね。

という印象を持たれがちです。

 

フルート奏者の都合で、

 譜面を読んで指を動かせる

 ようになった動作に、

  強弱や抑揚を加えるのは、

別の曲を演奏するくらい

難しい事なのだと思います。

 

ここで

「練習生」の心理を想像してみました。

こんな気持ちでレッスンの時に曲をふいてないでしょうか。

「なんだかよくわからない曲ですねー。」

「私まだまだ間違えますー」

「わたしまだまだってわかってますよ~。」

「勢いよく吹ける時はいい感じですけど」

「勢いよいときの演奏聞いてもらいたいなー。」

「やーやっぱりとまったー。」、

 

と、演奏しながら

思っていませんか。

実はそれ、音に現れているのです。

印象としては、

自動音声のガイダンスに似ています。

 

「練習生吹き」

です。

 

楽譜には、

丸と棒と旗があって

音の高さと長さを教えてくれます。

だけど、

それだけを消化していると

 

「練習生吹き」

になっちゃいます。

自動音声のガイダンス。です。

 

 

そこで!

「練習生吹きを卒業しよう」

 

なのですが、

思い切って

「練習生を卒業しよう」

そうです。

「私はフルートを習っている人」という

習っている人としての

遠慮深い吹き方になっているのです。

「私は控えめだから、

 初めから抑揚つける

 なんておこがましい。と思います。」

という吹き方が

「練習生吹き」

 

ここで

 

「演奏者吹きをしよう」

 

に変えてみてください。

 

【ベテラン初級者様】なら、

ピン と来る方もいらしゃると思います。

 

お好きな童謡や唱歌を吹く時には

自然と抑揚があり、なめらかな

「演奏者吹きをしよう」

になっているのではないでしょうか。

 

「それは知っている曲だから・・・」

まぁ。たしかに。。。。

しかしながら

【ベテラン初級者様】なら、

今すぐできると思います。

 

まず、そのお手元にある次の課題の曲について一緒に向き合いましょう。

初見だとします。

 

ブレスの後に、

音符が3つか4つできりの良い

まとまりがありますか?

それを小さいモチーフとして、

吹いているところを想像してください。

<例えば>ラ♭シ♮シレド

  • ラのタンギングをきれいに
  • ラ→♭シ滑らかに
  • ♭シ→♮シ滑らかに少し膨らませて
  • ♮シ→レ滑らかに指をたくさん動かすので素早く。
  • レ→ド指をたくさん上げるので手と顎の支えも意識。ビブラートもかける。

 

こんな感じです。

 

これをまずは、モチーフで試し、

次に4小節くらいのフレーズ

8小節くらいのフレーズ

16小節くらいのフレーズと仕上がりを意識してゆきます。

 

このように考えて吹いた1回と

慣れようと思って吹いた1回では

どんな曲だったか、についての認識が全然違います。

 

慣れようと思って吹いた1回では

練習生吹きになって

音程をたどっているだけです。

何にもなってない曲です。

音声ガイダンスです。

 

演奏者吹きで吹けば、

譜読みの1回目から曲になります。

 

楽譜から

曲の抑揚を感じ取って表現

するのは、

最初からやってほしいのです。

 

これが

「演奏者吹きをしよう」

 

です。

 

抑揚、強弱、表情をつける事に

何かの段階を踏んでからとか

誰かの許可はいらないのです。

 

「練習生を卒業しよう」

「演奏者吹きをしよう」

 

是非是非お試しくださいませ。

 

ではまた。