かすみのフルートレッスンのブログ

埼玉県川越市かすみ野のフルート教室です。

緊張時の能力増幅<譜読み編>

川越市かすみ野のフルート教室
「かすみのフルートレッスン」のこうちゆきこです。
 
♪フルートベテラン初級者さんの初級脱出作戦♪
【ベテラン初級者様】向けの
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【ベテラン初級者様】とは
        何か? については
以下をご確認ください。 

https://kasuminoflute.hatenablog.com/about

 

【ベテラン初級者様】は

人前の演奏をするときに

緊張しますか?

 

「本番大好き」

「練習の時より良い演奏ができる!」

あるいは、

「緊張しないように・・・」

何かをする事で緊張せずにうまく吹けている。

という方はこの記事は不要でございます。

 

「緊張さえしなければ、いい演奏ができるのに!」

「緊張はイヤだけどでも発表会は毎年でちゃうのです。」

「緊張する練習ができればいいのに」

という方に見て頂きたい内容です。

結論を先に言うと

緊張しているときは

  能力が増幅します。

そのため、

本番中は

 いつもは

   気づかない情報が

      あふれ出ます。

その状態に対応するため

 楽譜の見方を

  練習するのがおすすめです。

 

ちょっと長いので見出しをつけました。

【1】普段の練習の想像

【2】「自動的」な演奏と「初見や譜読み感」

【3】本番の状態

【4】本番でも初めてに対応できる。

【5】普段の練習のおすすめ

 

 

 

 

【1】普段の練習の想像 

 【ベテラン初級者様】が

本番前にたくさん

練習する時は、

演奏が最後まで

「自動的」に行われる事を

目指していないでしょか。

 

最終的には、

「今日の晩ご飯何にしようかな?

 おとといタマネギ全部使ったっけ?」

なんて考えながらでも

自動的に演奏できるように

仕上がっちゃうこと。

ありませんか?

 

さらに何度も

「自動的」な演奏を再現して、

「10回連続間違えなかったから

大丈夫だ」

という状態で発表会に臨んだのに

本番では緊張してうまくいかなかった・・・。

 

と体験されたかたはいらっしゃいませんでしょうか。

 

【2】「自動的」な演奏と「初見や譜読み感」

 

 

この「自動的」な演奏を求めて練習している時に

無くそうとしていたり、

失しなったり

しているかもしれない

ものがあるのです。

それは「初見や譜読み感」です。

 

初見や譜読みの時期はつらく

その後に訪れる

「自動的」な演奏は楽しい。

と感じていないでしょうか。

 

初見の時は何の音かな?

拍に何個音を入れるのかな?

と慎重に楽譜を見て読んでゆきます。

しかし、自動運転になると楽譜を見ていないことさえあります。

 

この状態でレッスンしていると、

「3拍前から吹いてみてください」

「止まったところから吹いてみてください」とお願いすると、吹けない方が多いです。演奏の開始可能な、

「自動的」にキリのいい

場所からでないと、

演奏は再開できなくなります。

これはまた危険で、本番で同じところを繰り返してしまう原因にもなります。

 

 

【3】本番の状態

 

 

本番では

カーっと緊張状態が押し寄せます。

「リラックスしてね」なんて言葉は全く役に立ちません。

緊張状態になった脳は、

さぁ!息をどんどんすいましょうよ。指もじゃんじゃん動かしますよ。

といつもと違う指令をだしてきます。

そこで、

普段通りの

自動運転を始めようと思っても、

脳からは膨大なリクエストを送り続けています。

もう、自動運転のスイッチははいりません。

そして

自動運転を求める体は、

脳からの膨大なリクエストを拒否します。

この状態が まっしろ だと思うのです。

 

要するに私たちが緊張するときは

超 すごい人 になっている訳です。

いつもは

[10]だった能力が

[100]になったのに

[100]の能力を止めると

[1]の能力しか残らない・・・

 

この時、楽譜を読む能力にも異変が起きます。

自動運転の時には気づかなかった

「ここは、休符だったのか!」

「れどみれふぁみれど・・・

とおもっていたけど」

「れ#どみれ#ふぁみれ#ど・・・

ここも#だったか。」

など、いつもは感じない情報がたくさん押し寄せてきて、一つ一つ対応していかないといけないのですが、

苦痛と感じて拒否する事は頭を真っ白にすることになってしまいます。

 

【4】本番でも初めてに対応できる。

 

舞台に上がったときの

こんな様子想像してみてください。

 

ステージに

階段があると知らなかったけど

階段を上ってステージに立った。

 

ステージ用の履き慣れない靴がカツカツと音がなりすぎるのでそおっと歩いた。

 

舞台袖からステージの中央まで3歩くらいかと思ったら7歩だった。

 

伴奏者さんが楽譜を置いてから前奏を弾くまで3秒くらいかと思ったけど、10秒くらいあって吹くのを待った。

 

ここまでは、

その都度対応しています。

舞台上で緊張していても、

「初見や譜読み感」を使えている

のです。

 

【5】普段の練習のおすすめ

 

結論として文頭で記載した文章について

 

緊張しているときは

  能力が増幅します。

そのため、

本番中は

 いつもは

   気づかない情報が

      あふれ出ます。

その状態に対応するため

 楽譜の見方を

  練習するのがおすすめです。

 

普段の練習から

緊張時の

  能力が増幅したときを

   想定します。

頭の中に

 情報をいっぱいに

   させながら練習します。

 

<音名>

頭の中で 音の名前と臨時記号を言いながら読みます。

言葉にすると全然追いつかないですが、

れどシャープみれふぁシャープみれどシャープしどシャープれしそシャープみふぁれどシャープ

#は実際には頭の中でも追いつかないですが、

一瞬の頭の中に流れる指の形の

画像でもいいのです。

黙読よりももっとさらっとでいいのです。

 

<リズム>

4分の3拍子なら

今の音は四分音符の1個分、1/2個分、1/3個分

とか

8分の6拍子なら

今の音は8分音符の1個分、3個分、1小節の中では2つのまとまりの1個分。

など。

アーティキュレーション

ここタンギングはっきり、そおっと、

スラーの二個目の音で細かいビブラート

 

<抑揚>

3拍目からクレッシェンド

<ブレス>

・・・。

<ピアノの音>

・・・。

<指>

・・・。

<姿勢>

・・・。

 

などなど、楽譜に書いてないものまで

情報があふれ出ました。

 

この状態を毎日続けていたら

本番では

普段以上に

あふれ出す情報に、

対応でるようになります。

 

舞台での演奏が楽しくなると思います。

 

是非是非お試しくださいませ。

暗譜も同じく自動演奏は危険です。

これはまた別の記事で。

 

ではまた。