かすみのフルートレッスンのブログ

埼玉県川越市かすみ野のフルート教室です。

1音づつじっくり見る事で正しく演奏ができる。

 
川越市かすみ野のフルート教室
「かすみのフルートレッスン」のこうちゆきこです。
 
 
♪フルートベテラン初級者さんの初級脱出作戦♪
【ベテラン初級者様】向けの ブログです。
【ベテラン初級者様】とは 何か? については以下をご確認ください。 https://kasuminoflute.hatenablog.com/about
 

【ベテラン初級者様】こんなことありませんか?
「お教室にきたら間違えちゃうんです。」
結論は
1音ずつじっくり見る事で正しく演奏ができる。です。
このアドバイスにピンと来た方すぐ実践なさってください。(これより下は見なくても大丈夫です。)
 
それは何?と思われた方のために
よくあるレッスン風景からご説明です。
 
レッスンで練習曲を吹いてみたら間違えて止まってしまう。
「おうちでは吹けたのにお教室では間違えちゃう。」
「緊張かな。練習が足りないかな」と感じる
促されてもう一度ふいてみる。
(1)やはり止まるけど吹き直しが少なくなる。
(2)先ほどよりも止まらないで演奏ができたと思う。
(3)やはり緊張がいけないのだと思う。
体験したことはないですか?
 
自宅練習とレッスンでの吹きなおしを数で表してみると。
 
自宅
1日目。吹き直し数10回、練習後の吹き直し5回になる。
2日目。吹き直し数9回、練習後の吹き直し5回になる。
3日目。吹き直し数8回、練習後の吹き直し5回になる。
4日目。吹き直し数7回、練習後の吹き直し5回になる。
5日目。吹き直し数7回、練習後の吹き直し5回になる。
6日目。吹き直し数7回、練習後の吹き直し5回になる。
7日目。吹き直し数6回、練習後の吹き直し5回になる。
 
ここでレッスン日 (まだ間違えるので○はもらえない)
 
自宅
 8日目。吹き直し数6回、練習後の吹き直し5回になる。
 9日目。吹き直し数6回、練習後の吹き直し5回になる。
10日目。吹き直し数6回、練習後の吹き直し5回になる。
11日目。吹き直し数5回、練習後の吹き直し3回になる。
12日目。吹き直し数5回、練習後の吹き直し3回になる。
13日目。吹き直し数4回、練習後の吹き直し0回になる。
14日目。吹き直し数4回、練習後の吹き直し0回になる。
数字から練習の成果が上がっているように見えます。
 
ここでレッスン日 
(お教室ではたくさん間違えてしまい〇にならない。)
前日できたのに、緊張さえしなければと思ってしまう。
このパターンを繰り返すので練習曲の進みが遅い。
 
<ご提案>
【ベテラン初級者様】に目指して頂きたいのは
「慣れ(記憶と予測)」に頼る演奏をしない。
突然ですが
10回クイズをします。「新宿」と10回いってみてください。
「新宿」「新宿」「新宿」「新宿」「新宿」
「新宿」「新宿」「新宿」「新宿」「新宿」
 
 
 
では↓を読んでください。
「しゅんじく」
いかがでしたか?「しんじゅく」と読み間違えませんでしたか?え?読めちゃいました?
では
「有楽町」と10回いってみてください。
「有楽町」「有楽町」「有楽町」「有楽町」「有楽町」
「有楽町」「有楽町」「有楽町」「有楽町」「有楽町」
 
 
では↓を読んでください。
「ゆらうくちょう」
いかがでしたか?

「ゆうらくちょう」と読み間違えませんでしたか?え?読めちゃいました?
 
では
「エレベーター」と10回いってみてください。
「エレベーター」「エレベーター」「エレベーター」
「エレベーター」「エレベーター」「エレベーター」
「エレベーター」「エレベーター」
「エレベーター」「エレベーター」
 
 
 
 
 
では↓を読んでください。
「えべれーたー」
いかがでしたか?
「えれべーたー」と読み間違えませんでしたか?え?読めちゃいました?
では
「看護師さん」と10回いってみてください。
「看護師さん」「看護師さん」「看護師さん」「看護師さん」
「看護師さん」「看護師さん」「看護師さん」「看護師さん」
「看護師さん」「看護師さん」
 
 
 
 
では↓を読んでください。
「かんごくさん」
いかがでしたか?
「かんごしさん」と読み間違えませんでしたか?え?読めちゃいました?

もういっか。

警戒して1文字ずつ「え・べ・れ・ー・た・ー」と読んだと思います
これが重要!

演奏に置き換えてみてください。
吹きにくいところはこの読みずらい音の並びになっているだけです。
練習曲では特にそうです。
 
シューベルトのセレナーデを例にとってみたいと思います。
 
らしら ーら  そらそれーそ らーそそ#ふぁみ#ふぁー
らしら #ふぁーら そらそみーれ どーししらそらーー
 
赤文字にした #ふぁ の音を その前の記憶で  と吹いてしまう方多いです。
先に進めない。
 
らっ#どふぁーみ れっら#ふぁーっれ し  ど し  らしれーしらー らそ#ふぁそしーそ♮ふぁ
らっ#どふぁーみ れっら#ふぁーっれ ♮し#どし#らしれーしらー   れみそーどれーー
赤文字にした  の音を その前の記憶で  と吹く方多いです。先に進めない。
 
心当たりのある方は
今日から 「1音ずつ読む」をやってみてください。
はじめはつらいと思います。
1音ずつ読むと例えば1音に1秒 
本当のテンポの 3倍~10倍遅く練習することになります。
 
続けると♪あら嬉し♪
 
速いテンポで吹くよりも、1音を見るひらめきがの速度が上がります。
1音を判断するのに 1秒 でひらめいていたのが
つづけると 0.5秒、0.1秒、0.05秒と短くなってゆくのを感じます。
吹き直しを3回したら3倍時間がかかっているわけですから、
間違えずに3倍遅く吹いた方が絶対。美しいです。
やってみて、ああー難しいと思われた方は正解。
続けることで早く正確に演奏できるようになります。
 
【ベテラン初級者様】だからこそ理解ができて必要だと思います。

是非是非お試しくださいませ。
 
最後にこのブログはどのような方に見ていただきたいかを記載します。
 
★こんな方に見てほしい★
大人になってフルートを始めて10年、20年経っていて今も初級者だと思っている方。
中年になってフルートを始めたので上達が遅いのは仕方ないと思っている。
そんな人生経験豊富な皆様を、
【ベテラン初級者様】と呼ばせていただきます。
 
フルートのレッスンで気付いた、
初級レベル脱出のためのコツをコツコツご紹介します。
【ベテラン初級者様】向けの内容なので、
フルートを始めたばかりの初心者の初級者さんや、
フルートを始めてからどんどん上達している天才さんや、
また練習することですべて解決してきた!という方には不要です。理解が難しいかもしれません。
 
長くフルートを愛してきた、人生でいろんなことも体験してきた、
【ベテラン初級者様】だからこそ理解していただける内容だと思っています。
★こんな方に見てほしいおわり★
ではまた。